バイクのことだけ考えたい

バイクについて考え続けている人のブログ

B+COM SB4X Lite バッテリー交換しました

私のツーリングのお供 ビーコム4x lite

最近、使っていると夕方辺りでバッテリー切れになってしまうように。

もう5年以上?使ってますからね、バッテリーも劣化したのでしょう。

もう古いし、新しく買い替えようかと思ったら、インカムって高い…  高すぎる…

なんとか安く済ませてみようと思ってバッテリー交換を依頼することにしました。

結論、古い型でしたがバッテリー交換をして頂くことができ、出費もかなり抑えることができました!

SYGN HOUSEさん、本当にありがとうございます。

 

バッテリー交換の流れ

流れはとても簡単!

  1. サインハウスのホームページで見積もり
  2. サインハウスにビーコム本体を送付
  3. 受取時に費用を払って終了

以上!

 

 

1.まずSYGN HOUSEさんのホームページにある

「オンライン修理シュミレーター」

https://sygnhouse.jp/simulator/start.php

にて、使用している機種や状況を報告。

すると概算での見積もり、注文書(メール形式)を作って頂けます。

 

2.次に本体を1でもらった注文書を印刷し、同封してサインハウスさんに送付します。

小さい段ボールと梱包材を探すのが大変だった…

コンパクト規格のが使えたのかな?そっちを使ってもよかったかもしれません。

 

3.一週間ほど待ちます。

中には三日で届いたという方もいらっしゃるようですが、私の場合は九日でした。

出したのが週末近かったので、できれば週初めに出した方がお互いスムーズかもしれません。

あと、USBの接触不良があるのでそれも交換しますか?とメールで教えて頂けました。

もちろん交換してもらいました。ありがとうございます。

 

4.届きます

SYGN HOUSEさんの小さい段ボールに綺麗に梱包されて帰ってきます。

おかえりなさい。

で、ここでかかった費用のお支払い。

私の場合はバッテリー交換とケーブル交換で5000円弱(安!!)

オールリセットがかかっているようなので、もう一度機器設定をし直して終了です。

 

おかげさまでまたストレスフリーで会話と音楽を楽しめるようになりました。

ちなみに修理に出した時点でバッテリー容量は48%程度しかなかったそうです。

頑張ってくれてたんだな…

 

 

以上、ビーコムのバッテリー交換のお話でした。

シュミレーターが非常に使いやすく、気軽に試すことができるので、悩んでいる方は是非使ってみてください。

今回短い記事でしたが、同じ悩みを持った方のお力になれればと思っております。

センダボにアストロのフロントスタンドを使ってみた

バイクのタイヤ交換時期がやってきました。

タイヤは変えなきゃいけない、でも安く上げたい、安くしたいけど良いタイヤを履きたい…

そんなわがままをかなえてくれるもの…

………

……

手組み!!

 

ということでα14を前後セット¥40,000で購入し(安い!)手組みで組んできました。

CBR1000RR SC59のタイヤ交換日記です

 

手組みにあたって必要な物

  • タイヤレバー
  • リアスタンド
  • ビードブレイカ
  • スピンナハンドル
  • トルクレンチ
  • ジャッキorフロントスタンド
  • ムシ回し
  • ビードワックス(ビードクリーム)
  • グリス類 

スーフォアに乗っていたころから手組みだったので工具はあらかた揃っていたのですが、今乗っているセンダボではジャッキが使えない…

ジャッキが使えないとフロントが上げられないので、フロントタイヤが交換できません。

ということで安いフロントスタンドを探していると、アストロプロダクツのフロントスタンドを発見。

アストロなら間違いないだろうということで購入、使ってみました!

 

ホイール脱着

  1. 前後アクスルシャフトを緩める
  2. チェーンをめいっぱい緩める
  3. 車体を持ち上げる
  4. ブレーキキャリパーを外す
  5. アクスルシャフトを抜く
  6. ホイールを外す

高トルクが必要なアクスルシャフトは先に緩めておきましょう。

ジャッキアップ後に緩めようとするとバイクが倒れる危険があります。

 

実際工具さえ揃ってしまえば簡単。

自分でタイヤを組むまでいかなくても、バイク屋さんにホイールだけ持ち込めばそれだけで工賃が安くなります。

そしてここで絶対必要なのが前後スタンド。

リアスタンドは構造が単純なので比較的見つけやすいです。

しかしフロントスタンドはなかなか決めるのが難しい…

ヤフオクなど探しましたが、安くてダメなものか高くて良いものの二極化。

実際自分も安いヤフオクフロントスタンドを使ったことがありますが、全体的に制度が悪く使い物になりませんでした。

 

そして見つけたのがコレ!

 

アストロプロダクツのフロントスタンドでした。

組み立て精度も良く、軽々ジャッキアップ。

しかもアームがカウルに干渉しない!

実際に上げてみるとこんな感じになります。

f:id:mochiyabike:20200520144010j:image

 

タイヤ交換

  1. バルブのムシ(バルブコア)を抜いてタイヤの空気を抜く
  2. ビードブレイカーでビードを落とす
  3. タイヤレバーを使ってタイヤを外す
  4. 軽点マークとバルブの位置を合わせ、新しいタイヤをはめる
  5. タイヤの一点を膝で潰しながらレバーでビードを入れていく
  6. ホイールにタイヤが入ったら空気入れでビードを上げる
  7. ムシを入れて空気圧調整

以上で終わりです。

タイヤが交換できたら、ホイール脱着の逆の手順で戻して完了です。

最後にブレーキが利くようにレバーをニギニギして終わり。

タイヤ交換も自分でやってみると楽しいですよ!

(緩めた又は外したパーツは必ずトルクレンチを使用して、適正トルクで締めてください)

(作業は自己責任でお願いします。)

次のタイヤ交換時に、もう少し詳しいタイヤ交換手順を記事にしようと思います。

 

オイル交換が高い?DIYで安く上げよう!

 

バイクに乗るうえで欠かせないのがオイル交換。

オイルを交換しないとミッションの入りが悪くなったり、エンジンのフィーリングが悪くなったり。最悪エンジンの寿命を縮める原因にも繋がります。

オイル交換は1500km~4000km走行又は半年を目安に交換しましょう。

でも通勤通学に使っているから毎回店に出すとお金がかかってしまう…

今回はそんな方に向けて、自分でオイル交換をオススメしちゃいます!

 

自分でオイル交換するメリットとデメリット

自分でオイル交換をするメリット

メリットといえば何といっても工賃がタダ!ネイキッドならまだしも、カウルの脱着が必要なバイクでは思った以上の金額になることも。そんな工賃がなんと0円! 

そして工賃以外に嬉しいのが、量販店以外のオイルを使えるということ。私も学生時代は通販で安いオイルを購入して、ずっと自分で交換していました。

そして簡単な割に効果がわかりやすく、やりがいが感じられます。自分のバイクをちゃんと自分で整備できているんだ!と思えます。

自分でオイル交換をするデメリット

まず一番にめんどくさいです。特に廃オイルの処理。廃オイルは適切な処理をして捨てるものであり、道や川に流すなんて絶対NG!もちろん下水もNGです。

そして手順を間違えた時。例えばオイルを入れる時にドレンボルトを締め忘れていたら… 全て漏れていってしまいます。

一度やってみれば工賃が発生する理由もわかるはず。でもまず一回は自分でやってみてください。よりバイクへの愛が深まるはず!

 

オイル交換の手順

用具を揃える

オイル交換に必要な物

  • オイル
  • 新品ドレンワッシャー
  • 工具
  • 廃オイル捨て箱
  • オイル受け
  • パーツクリーナー

が必要になってきます。フィルターの交換も行う場合、追加でフィルターとオイルフィルターレンチが必要になります。

今回は通常のオイル交換の手順を説明します。バイクによって異なる部分もありますが、基本は同じです。

(整備は自己責任で行ってください。)

交換する

では実際に交換してみましょう。オイルがスムーズに抜けるように作業前に暖気を行い、オイルを温めておくのがポイントです。

手順は以下の通り

  1. ドレンボルトを外し、古いオイルを抜く
  2. フィルター交換の場合、ここで新品と交換
  3. ドレンボルトを脱脂、新品のドレンワッシャーに交換後締めなおす
  4. 新しいオイルを入れる
  5. 定量近くまで入れたら車両を立て、オイル量を確認する
  6. オイル量が適正なら、一度エンジンをかけ、10秒ほど待つ
  7. 改めてオイル量を確認、Lowerレベルを下回っていれば追加
  8. 終了

各項目ごとにポイントを見ていきましょう。

1 まず車体下部にあるドレンボルトを外し、古いオイルを抜いていきます。レンチで緩めたあと手で回して外すのがベスト。抜けて落ちる前に手で抜き取りましょう。暖機運転後はオイルが熱いので注意。オイルが抜けてきたら車体を揺すって奥のオイルも出しましょう。

 

2 フィルター交換をするならこのタイミング。オイルを抜いた後でフィルターを外し、新しいものに交換します。このとき、密着度を高めるためにフィルターのOリング(ゴムのパッキン)にオイルを塗っておきます。

 

3 オイルが抜けたらドレンボルトを入れなおします。ここで入れておかないと、オイルを入れる時に下から全て抜けていきます…

ワッシャーがついているはずなので新品に交換しておきましょう。このワッシャーは潰れることでオイル漏れを抑えます。手締めの際はこれが潰れる感覚が出るまで締めましょう。

 

4 新しいオイルを入れていきます。目安は規定値の9割。多すぎるとオイル漏れなどの原因になるので後で抜く羽目に…

缶から直接入れるのは難しいので、ジョウゴやチラシを丸めたもの、又はオイルジョッキに移してから入れていきます。ちなみに私はジョウゴ派。

 

5 オイルを入れたら車体を垂直にしてオイル量を確認します。不足していれば追加、適正量なら一度エンジンをかけます。

 

6 エンジンをかけることによって、オイルが回っていきます。10秒ほどアイドリングしたらエンジンを止め、量を再確認。オイルが減っているようであれば適切な量まで追加し、終了です。

 

+α エキパイや車体に付いたオイルをパーツクリーナーで脱脂しておきましょう。

 

以上がオイル交換の手順でした。

間違えなければ思ったより簡単にできるはず。 定期的なオイル交換で気持ちよくバイクに乗りましょう。

 

で、安いオイルってあるの?

安く上げるために自分でオイル交換をするなら、オイルも安いものを使いたくなるものです。とてもわかります。

もちろんありますよ。安いオイルでも定期的に交換していれば不調は出ません。

オススメをいくつか紹介させていただきます。

カストロール

定番のブランド、カストロールからお求めやすい部分合成油が出ています。

自分も使っていました。とにかく安かったので通学用にピッタリでした。

よく交換する方にオススメ!

エーゼット

もう少しスポーツ走行向けのオイルが良い!という方はコチラ!

全合成油なのが嬉しいポイント!ツーリングはもちろん、スポーツ走行にも使えちゃいます。
 

ホンダ

絶対ハズレないのがホンダのオイル。色々なグレードがありますが、今回のテーマ的にはコレ!

 ホンダのウルトラG1!

オイル量が少ないバイクにちょうどいいサイズとお値段。鉱物油ですが、普段使いには十分な性能。

 
 

おわりに

以上がオイル交換の手順とオイルの紹介でした。

オイルは定期的に交換が必要な物。でも交換する回数が増えれば増えるほど工賃もバカにならなくなっていきます。自分のバイクをもっと好きになるためにも、是非自分でオイル交換してみてください。

定期的なオイル交換で楽しいバイク生活を!

スリッパークラッチが無い?なら手リッパークラッチだ!

現在多くのバイクに採用されているスリッパークラッチ

簡単に言うと、エンジンとクラッチ間に掛かった強大なトルクを逃がし、シフトダウン時のリアロックを防ぐ構造です。その構造上、圧着力が高まるので、スプリングも弱いもので良くなります。そのためレバー操作も軽くなってくれるシロモノなんです。

すごいですよスリッパークラッチCB400からCBR1000RRに乗り換えた時感動しちゃいました。適当にシフトダウンしても自然に回転数が合うし、レバーだってものすごく軽いんです。

いやー スリッパークラッチは偉大!スリッパークラッチって最高だよねー!  でも今乗っているバイクにスリッパークラッチが付いていないから心配…?大丈夫です、きちんとシフトダウン時にリアロックを防ぐ方法があるんです!

スムーズなシフトチェンジのために

スリッパークラッチ無しでどうやってスムーズにシフトチェンジをするか。結論は本当に簡単、クラッチを切っている時にスロットルで回転数を合わせるだけ。

とは言ってもそう簡単にいけば苦労しませんよね。今回はそのシフトチェンジのコツを紹介します。

シフトダウン時

一番苦労するのがシフトダウン。バイクがガクガクするだけならまだしも、リアロックなんてしたら怖いですよね。でも少し練習すればショック無しでシフトチェンジできるようになりますよ!

手順としては↓のようになります。

  1. クラッチを切る
  2. スロットルを煽って回転数を上げる
  3. 目標回転数になったら半クラッチを繋ぐ

たったこれだけ!

いやいや、そう簡単にいけば苦労はしないんですよね。もう少し詳しく書いてみます。

  1. クラッチを切る
  2. クラッチ操作と同時にスロットルを煽り、次のギアの回転数に合わせる
  3. タコメーターが止まるor下がり始めた時にクラッチを繋ぐ

といった流れになります。要はエンジン回転数とクラッチ側(車輪側)回転数が合っていればシフトショックは無くなります。自動車のダブルアクセルと同じ要領です。バイクでは「ブリッピング」と呼び、非常に重要なテクニックになってきます。

とにかくこの一連の流れを練習し続けてください。クラッチを握る幅や、スロットルの煽り方、どれだけ回転数を上げるか…  一度身についてしまえば他のバイクでも応用できるので、是非覚えてしまいましょう。

もう少しコツを書くなら

といった流れです。

クラッチは握りこまなくてもいい…? はい、完全に握りこむ必要はありません。

深い半クラッチで回転数を合わせ、浅い半クラッチで繋ぐ。1~2cmくらいで行う感覚です。慣れたらこちらも試してください。

ちなみに、抜けのいいマフラーの方が回転数の上下スピードが大きくなります。純正から社外マフラーに変えるのはこれも理由の一つだったり。

修得したらフロントブレーキを掛けながらのブリッピングに挑戦してみましょう。車のヒールアンドトゥーと同じ要領。難しい動作が手に集中する分、バイクの方が簡単ですよ。個人的にレバーは二本がけがオススメです。

 

シフトアップ

シフトアップに関しては教習所通り。クラッチを握って、ギアを入れて、クラッチミートさせてギアを繋ぐ。

もっと簡単な方法はないんですかね…?大丈夫、こちらもちゃんとありますよ。

まず大前提として、シフトアップ半クラッチで行えるというものがあります(前章のでも触れましたが、シフトダウン時も行えます。が、アップの方が格段に半クラを使うのでこちらの項目にさせていただきました)。それともう一つ、ギアチェンジはスロットルを閉じた状態で行うもの、さらに言えばスロットルを閉じた瞬間が一番楽ですね。

これを踏まえて手順を書いていきます。

  1. シフトペダルに力を入れる
  2. スロットルを全閉
  3. 同時に半クラッチ
  4. 繋がる

本当にこれだけ。シフトアップは簡単です。バイクやギアによって半クラッチの時間が変わりますが、どれもほぼ一瞬の操作です。手順2~3でギアが吸い込まれるように入るのを体感できるハズ。

このシフトアップ操作を覚えてしまえば、クラッチを引く力を使わずに済むようになります。結果としてツーリング時の疲労軽減にも繋がる便利なテクニック。簡単なので是非覚えてみてください。

ついでにいうと、シフトアップ時にスロットルを煽る必要は全くありません。そんな操作をするより、回転数が落ちてしまう前にギアを繋ぐのが大切。クラッチを切ってモタモタしていたらどんどん回転数が落ちて、次のギアとの差が大きくなってしまいますからね。

 

おわりに

スリッパークラッチ無しでスムーズにシフトチェンジを行う方法でした。練習すればすぐに慣れてしまいますよ!

左手の疲れが大きく軽減されるので、スポーツ走行が少ないツーリングライダーの方にも試していただきたいです。

SSの正しいフォームとは?

念願のスーパースポーツを購入したものの、思ったように曲がってくれないとお悩みの方へ。

本来SSはとても曲がりやすいバイク。でもなんで倒れてくれないんだろう。曲がってくれないんだろう。今回はそんな方に向けて自分の体験を交えて記事を書きました。

 

 

 

スーパースポーツの曲がり方

そもそもSSって他のバイクと違うの?

もちろん違います。ネイキッドと比べると、より強度と剛性の高いフレーム。高い旋回Gに負けない強い足回り。適切な荷重をかけるためのきついポジション。空力を重視したカウル。純正でも幅広いセッティングができるサスペンション。ざっくり見てもこれだけ違います。

強いボディを持っているということは、それだけ強い荷重を掛けないと曲がらないということ。ネイキッドのようにただなんとなく寝かせていくだけではコーナリングがスムーズにできません。

しかし、少しのコツがあれば本当に気持ちよく曲がってくれるもの。本記事が参考になれば幸いです。

走る前にやっておくこと

まずはサスペンションのセッティングから。難しいことはありません。まずは前後サス共にメーカーのホームページや取扱説明書通り純正値にセットしてください。その後、リアのプリロードを調整します。

本当はサグ出しをするのですが、手間がかかるのでもう少し簡単な方法で。あなたの体重が70キロ以下なら1コマ緩め、55以下ならさらにもう1コマ緩め。これだけ。体重がもっと軽い人はもう少し緩めてもいいかもしれません。

プリロードを抜くことによってサスペンションの動き始めが早くなり、より接地感が上がります。そしてトレール角が適正になるので、本来のハンドリングに近づきます。最初はまずプリロードだけ緩めてみましょう。

 

(追記)

プリロードを触ったら今度はリア伸び側ダンパーを緩めてみてください。

緩めるほど接地感が増えると思いますので、バイクが重いと感じる手前辺りまで緩めると乗りやすくなります。

基本のフォーム

基本と言っても実は他の車種と同じ。ニーグリップをして、背中を丸めて、骨盤を寝かせる。本当にこの三項目が重要です。でもちゃんとやっているのになぜか曲がらないバイク。大抵は以下の三つが原因です。

  • 伏せが足りない
  • ステップの踏み方
  • 目線

ここから一つ一つ解説します。

 

伏せ不足

意外とみんな足りていないのがこの伏せ不足。要するに背中が起きたまま走っているということです。もっと思い切って体を倒しましょう。普段のフォームから徐々に頭を下げていくと、完全に腕の力が抜けるポイントがあります。そこまで体を倒してください。その姿勢ならニーグリップも自然に決まるはず。多少辛いのはガマンです。

加減速時もそのフォームを維持してください。特にブレーキング時です。よくMotoGPで頭を上げてブレーキングしていますが、あれはハードブレーキングでフォークが沈んでいるだけ。背中はしっかり丸まっているはずです。むしろ下手に頭を上げてしまうと姿勢がぶれやすくなります。

かといってストレートを走っているようなベタ伏せでは曲がりにくくなります。走行時の基本フォームに戻す程度に上体を起こし、腹筋や背筋で減速Gに耐えます。はじめのうちはスロットルオンまでその姿勢を維持していると曲がりやすいです。

骨盤については立てる派寝かせる派に分かれますが、私は寝かせる派です。骨盤を寝かせておくと自然に腹筋に力が入ります。その力で上体を支えましょう。

 

ステップの踏み方

剛性の高いバイクにはそれに見合った荷重が必要。ではどこに体重を乗せるか。ハンドル?シート?いえ、ステップです。内側のステップに体重を乗せてあげることで、バイクはイキイキと曲がってくれるはず。イン側の足をステップの「真下」方向に踏んでください。

そう、真下です。バイクが傾きだしてもそのまま体重を掛け続けます。そしてバイクのバンク角がちょうどよくなったら外側の足に体重を移してあげましょう。

つま先〜母指球を置いていていまいち感覚が掴めない時はもう少しつま先立ちにしてみてください。カカトが下がっていると体重がステップに対して垂直に入らないので荷重が逃げて姿勢も変になります。

このフォームで曲がりたい方向の足に体重を乗せると、自然にバイクが曲がっていってくれます。この際、膝を開きたい感覚になったら正解です。足に乗った体重が逃げ場を無くし、膝が開く方向に逃げようとします。ちなみに、そのまま腰を横にずらして膝を開くとハングオフ。これをやっているのに曲がらない場合は、上半身が逃げているか、ステップの踏み方に無理があります。

上半身はしっかり背中を曲げ、肩を落とし、目線を先に送ってください。

内足はつま先立ちにして、つま先に重心を置くようにして車体の真下〜リアタイヤに向かって体重を掛けます。このまま膝を開くと親指が浮く形になると思いますが、それが自然な形です。そうすると膝が開き、足裏が車体側を向くので膝の位置も自然と低くなり膝が擦れやすくなります。  この際カカトを下げて膝を地面に向かって突き出す姿勢にならないように注意!

 

ニーグリップやカカトホールドで外脚側をしっかり固めると、より旋回力が高まります。

なかなか外足ホールドの感覚が掴めない場合は、タンクに向かって膝蹴りを入れる意識をしてみてください。足の親指に力を入れるイメージです。

(それか、土踏まずでステップを踏んでみてください)

慣れてきたら膝だけでなく、太ももやふくらはぎ、カカトでもホールドする意識で。

下半身ホールドと言われるものです。

 

目線

ある意味一番大切かもしれません。バイクは向いた方向に進むもの、そう聞いてコーナーの先を見ているのに曲がらないバイク。一体なぜ?理由は簡単、目しか向いてないからです。

この「コーナーの先を見る」ことの本質とは、コーナーの先に顔を向けること。額がコーナーの先を向くイメージです。思い切って首をひねってコーナーの先に向けましょう。そうすると何が起こるか。イン側の肩の力が抜け、自然にセルフステアが機能してくれます。そして無駄な力が抜けることによって、ステップ荷重で持ち上がった上半身が下がり、バイクと一体になった感覚でコーナーを曲がることができます。

個人的に目線を向けるベストタイミングはブレーキングの寸前です。

 

スーパースポーツはタイヤが広く、リーンイン気味で乗ることが前提になっているような気がします。物足りない場合はコーナー進入前から頭を内側に移動させておきましょう。斜め前ではなく、真横にずらすイメージだと曲がりやすくなります。

おわりに

以上、SSの曲がり方でした。大切なのは、姿勢、目線、ステップ。そしてニーグリップ。目線やステップワークはできているのに曲がらない、そんな時は伏せが足りなかったり。ネイキッドから乗り換えた自分がそうでした。上体を寝かせて、バイクと一緒に倒れこむイメージで曲がってみてください。

辛い姿勢なので意識的に休みを多くとりましょう。休みと走りにメリハリをつけて楽しいSSライフを!