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スリッパークラッチが無い?なら手リッパークラッチだ!

現在多くのバイクに採用されているスリッパークラッチ

簡単に言うと、エンジンとクラッチ間に掛かった強大なトルクを逃がし、シフトダウン時のリアロックを防ぐ構造です。その構造上、圧着力が高まるので、スプリングも弱いもので良くなります。そのためレバー操作も軽くなってくれるシロモノなんです。

すごいですよスリッパークラッチCB400からCBR1000RRに乗り換えた時感動しちゃいました。適当にシフトダウンしても自然に回転数が合うし、レバーだってものすごく軽いんです。

いやー スリッパークラッチは偉大!スリッパークラッチって最高だよねー!  でも今乗っているバイクにスリッパークラッチが付いていないから心配…?大丈夫です、きちんとシフトダウン時にリアロックを防ぐ方法があるんです!

スムーズなシフトチェンジのために

スリッパークラッチ無しでどうやってスムーズにシフトチェンジをするか。結論は本当に簡単、クラッチを切っている時にスロットルで回転数を合わせるだけ。

とは言ってもそう簡単にいけば苦労しませんよね。今回はそのシフトチェンジのコツを紹介します。

シフトダウン時

一番苦労するのがシフトダウン。バイクがガクガクするだけならまだしも、リアロックなんてしたら怖いですよね。でも少し練習すればショック無しでシフトチェンジできるようになりますよ!

手順としては↓のようになります。

  1. クラッチを切る
  2. スロットルを煽って回転数を上げる
  3. 目標回転数になったら半クラッチを繋ぐ

たったこれだけ!

いやいや、そう簡単にいけば苦労はしないんですよね。もう少し詳しく書いてみます。

  1. クラッチを切る
  2. クラッチ操作と同時にスロットルを煽り、次のギアの回転数に合わせる
  3. タコメーターが止まるor下がり始めた時にクラッチを繋ぐ

といった流れになります。要はエンジン回転数とクラッチ側(車輪側)回転数が合っていればシフトショックは無くなります。自動車のダブルアクセルと同じ要領です。バイクでは「ブリッピング」と呼び、非常に重要なテクニックになってきます。

とにかくこの一連の流れを練習し続けてください。クラッチを握る幅や、スロットルの煽り方、どれだけ回転数を上げるか…  一度身についてしまえば他のバイクでも応用できるので、是非覚えてしまいましょう。

もう少しコツを書くなら

といった流れです。

クラッチは握りこまなくてもいい…? はい、完全に握りこむ必要はありません。

深い半クラッチで回転数を合わせ、浅い半クラッチで繋ぐ。1~2cmくらいで行う感覚です。慣れたらこちらも試してください。

ちなみに、抜けのいいマフラーの方が回転数の上下スピードが大きくなります。純正から社外マフラーに変えるのはこれも理由の一つだったり。

修得したらフロントブレーキを掛けながらのブリッピングに挑戦してみましょう。車のヒールアンドトゥーと同じ要領。難しい動作が手に集中する分、バイクの方が簡単ですよ。個人的にレバーは二本がけがオススメです。

 

シフトアップ

シフトアップに関しては教習所通り。クラッチを握って、ギアを入れて、クラッチミートさせてギアを繋ぐ。

もっと簡単な方法はないんですかね…?大丈夫、こちらもちゃんとありますよ。

まず大前提として、シフトアップ半クラッチで行えるというものがあります(前章のでも触れましたが、シフトダウン時も行えます。が、アップの方が格段に半クラを使うのでこちらの項目にさせていただきました)。それともう一つ、ギアチェンジはスロットルを閉じた状態で行うもの、さらに言えばスロットルを閉じた瞬間が一番楽ですね。

これを踏まえて手順を書いていきます。

  1. シフトペダルに力を入れる
  2. スロットルを全閉
  3. 同時に半クラッチ
  4. 繋がる

本当にこれだけ。シフトアップは簡単です。バイクやギアによって半クラッチの時間が変わりますが、どれもほぼ一瞬の操作です。手順2~3でギアが吸い込まれるように入るのを体感できるハズ。

このシフトアップ操作を覚えてしまえば、クラッチを引く力を使わずに済むようになります。結果としてツーリング時の疲労軽減にも繋がる便利なテクニック。簡単なので是非覚えてみてください。

ついでにいうと、シフトアップ時にスロットルを煽る必要は全くありません。そんな操作をするより、回転数が落ちてしまう前にギアを繋ぐのが大切。クラッチを切ってモタモタしていたらどんどん回転数が落ちて、次のギアとの差が大きくなってしまいますからね。

 

おわりに

スリッパークラッチ無しでスムーズにシフトチェンジを行う方法でした。練習すればすぐに慣れてしまいますよ!

左手の疲れが大きく軽減されるので、スポーツ走行が少ないツーリングライダーの方にも試していただきたいです。